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Pythonのpipコマンド完全ガイド集:基本操作から応用まで【初心者向け】

はじめに

pipは、Pythonのパッケージ管理に必須のツールだ。
Pythonプロジェクトを効率的に進めるためには、pipコマンドを理解し、適切に活用することが求められる。

この記事では、基本的な使い方から応用的な操作まで、pipの主要なコマンドをまとめて解説する。

pipとは?

pipはPythonのパッケージ管理ツールで、Pythonプロジェクトにおけるパッケージのインストール、アンインストール、アップデートを簡単に行える。
複数のパッケージ間の依存関係を自動的に処理してくれるため、効率的にプロジェクトを進めることができる。

基本

pipのアップデート

pipにもバージョンが存在し、定期的にアップデートされている。最新バージョンを使用することで新機能やバグ修正が適用される。
その為、pipコマンドを用いてパッケージをインストールする際には、必ず、pipのアップデートを行ってからコマンドを実行するのが望ましい。
以下のコマンドでpipをアップデートできる。

pip install -U pip

パッケージのインストール

パッケージのインストールする場合、次のコマンドを使用する。
最も基本的なコマンドである。

pip install <package-name>

パッケージ名を指定するだけで、インターネットから必要なライブラリをダウンロードし、環境にインストールされる。

パッケージのバージョンを指定してインストール

特定のバージョンのパッケージをインストールしたい場合は、次のコマンドを使用する。
バージョン番号を明示して以下のようにインストールできる。

pip install <package-name>==<version>

安定した特定のバージョンを使用することが求められる時に便利。

パッケージのアップデート

個別のパッケージを最新バージョンにアップデートする場合、次のコマンドを使用する。

pip install -U <package-name>

-Uオプションをつけることで、指定したパッケージが最新のバージョンに更新される。

パッケージのアンインストール

不要なパッケージをアンインストールするには、次のコマンドを使用する。

pip uninstall <package-name>

アンインストールすることで、Python環境をクリーンに保つことができる。

応用

パッケージの詳細確認

特定のパッケージに関する詳細情報(バージョンやインストール先など)を確認したい場合、次のコマンドを使用する。

pip show <package-name>

例:

pip show requests

Name: requests
Version: 2.26.0
Summary: Python HTTP for Humans.
Home-page: https://requests.readthedocs.io
Author: Kenneth Reitz
License: Apache 2.0
Location: /usr/local/lib/python3.8/site-packages

パッケージの依存関係の確認

依存関係に問題が発生していないかを確認するには、次のコマンドを使用する。

pip check

問題がない場合は「No broken requirements found.」と表示されるが、エラーメッセージが出た場合は、問題を修正する必要がある。

インストール済のパッケージをリスト形式で一覧表示

現在インストールされているパッケージをリスト形式で表示したい場合、次のコマンドを使用する。

pip list

例:

Package           Version
-- 
Django            3.2.7
numpy             1.21.2
requests          2.26.0

インストール済のパッケージをバージョン指定形式で一覧表示

現在インストールされているパッケージをバージョン指定形式で表示したい場合、次のコマンドを使用する。

pip freeze

アップデート可能なパッケージをリスト形式で一覧表示

現在インストールされているパッケージのうち、アップデート可能なものを確認したい場合、次のコマンドを使用する。

pip list -o

例:

Package    Version Latest Type
- -  --
Django     3.2.7   3.2.8  wheel
requests   2.25.0  2.26.0 wheel

アップデートが不要なパッケージをリスト形式で一覧表示

アップデートが不要なパッケージのみを表示する場合、次のコマンドが役立つ。

pip list -u

requirements.txtを用いたパッケージのインストール

プロジェクトで使用しているパッケージを他の開発者と共有したり、同じ環境を再現するためには、requirements.txtを生成するのが一般的だ。
以下のコマンドで、現在の環境にインストールされているパッケージをすべて出力できる。

pip freeze > requirements.txt

その後、requirements.txtを使用して一括でパッケージをインストールする場合、次のコマンドを使用する。

pip install -r requirements.txt

例:

Django==3.2.7
numpy==1.21.2
requests==2.26.0