複数バージョンのPython切り替え方法

Pythonで開発されたソフトウェアは互換性の問題で、実行に用いるPythonのダウングレードが必要な場面に遭遇することがある。
最新のバージョンがインストールされていても、py コマンドを使用して特定のバージョンを指定して実行することで切り替えが可能である。そのため、既存のPythonを削除する必要はない。

ソフトウェアの互換性の問題について

Pythonで開発されたソフトウェアやスクリプトは、特定のPythonバージョンに依存している場合が多い。
たとえば、新しいPythonバージョンでは、いくつかの機能やモジュールが廃止されたり、動作が変更されたりすることがある。
その結果、古いバージョン向けに作られたソフトウェアが最新バージョンでは正しく動作しない場合がある。また、特定のライブラリやフレームワークも、特定のPythonバージョンをサポートしており、最新バージョンでは互換性が保証されないことがある。
このような場合、ソフトウェアの動作を維持するために、Pythonのバージョンを切り替える必要が生じる。

コマンド例

以下の例は、インストール済みの複数のPythonバージョンを切り替えて使用する方法を示す。

PS C:\>
PS C:\> py --list
 -V:3.12 *        Python 3.12 (64-bit)
 -V:3.11          Python 3.11 (64-bit)
 -V:3.10          Python 3.10 (64-bit)
PS C:\>
PS C:\> py -3.12 --version
Python 3.12.0
PS C:\>
PS C:\> py -3.11 --version
Python 3.11.6
PS C:\>
PS C:\> py -3.10 --version
Python 3.10.11
PS C:\>

確認手順

インストールされているPythonバージョンの一覧表示
py --list コマンドを実行し、インストールされているすべてのPythonバージョンを一覧表示する。
特定のバージョンの確認
バージョンを指定して、py -<バージョン> --version コマンドを実行する。たとえば、Python 3.12のバージョンを確認するには py -3.12 --version を実行する。
必要に応じたバージョンの切り替え
使用したいPythonバージョンを指定して、必要な操作を行う。